芸哲宗のブログ

クリエーションが好きなだけでクリエーター

インタラクティブ・アートの対話体験

芸術の変化 現代社会におけるアートの鍵

「芸術」は浮世離れした存在と思われがちですが、実はアートこそが立ち行かなくなった現状を打破する鍵を握っているとクリエイティブディレクター・箭内道彦さんは語っている。

では、現代社会でアートが果たす役割とその可能性はどのようなものなのだろうか?

アウラの喪失と複製技術の進歩

複製技術の発展により、
芸術作品の「アウラ」が喪失している。
かつては唯一無二の存在とされたアート作品が、デジタル化や印刷技術によって容易に複製される時代。しかし、この変化は新たな表現方法や受容態度を生み出している。

インタラクティブ・アートの台頭

アートは鑑賞者との対話を重視する傾向が強まっているなぁ、と思う。
コンピューターやセンサーを用いて鑑賞者の動きや熱を感知し、作品に反映させるインタラクティブ・アートが増えているのもその傾向だ。
これにより、芸術は単なる観賞から、体験や参加へと進化している。

アートと社会の接点を増やす

東京藝術大学は「最後の秘境」とも言われているが、
その壁を打ち破り、社会との接点を増やす試みが進んできた。

アートは社会問題やイノベーションを反映し、
人々を結びつける力を持っている。(と思いたい)

国谷裕子さんが藝大の教授たちと語り合った「クローズアップ藝大」は、その窓として現代の日本社会を覗き込む機会となっている。

アートは変化のエンジン

アートは変化のエンジンであり、私たちの視点を広げ、社会を豊かにする力を秘めている。現代アートのあり方を一言で言うなら、創作者×鑑賞者×作品の立体思考の対話体験だと思う。

一見、よくわからずに難しいと感じても、その背景を知ることで納得し拓けていく作品も多く、新たな体験ができる世界へとアクセルをふかしてハマっていけるのが現代アートの新しい鑑賞の楽しさではなかろうか。

感覚的ゲームをしているような気軽な気持ちで現代アートを鑑賞する人たちが増えて欲しい。